04.

Social Systems Unit

ハダカデバネズミ(以下デバ)は哺乳類としては極めて珍しい、アリやハチのような真社会性の社会システムを持ち、女王と王を中心とした一家族単位の協力的で平和な群れで生活しています。これまで、どの個体がどのような仕事を全うするか、どのように社会の安全や秩序を保つのかなど、デバ社会の維持機構に関し古典的な手法で調べられてきたものの、その大部分で詳細な解明には至っていません。本プロジェクトでは、最新の計算機技術を駆使した群れ全個体の大規模な行動解析によって、デバ社会がどのように維持されているのか、また個体の健康長寿制御においてどのような役割を持つのかに関し総合的な解明を目指します。

ユニットリーダー: 山川真徳

研究例

群れ全個体長期追跡系により ハダカデバネズミの多様で複雑な社会構造の全体像を解明

アリやハチのように、繁殖する個体と働く個体が分業して暮らす「真社会性」は、高度な社会のかたちとして知られています。ハダカデバネズミは、哺乳類では非常に珍しい真社会性動物ですが、その社会の実態はこれまで十分にわかっていませんでした。

当研究室では、RFIDタグという無線で個体を識別できる個体タグ技術を使って、群れ全体を長期的に自動追跡できるシステムを開発し、ハダカデバネズミの社会構造の全体像を定量的に解明することに初めて成功しました。

  • 繁殖個体は群れの中心として特徴的な行動を示す
  • 群れ全体の結びつきが強く、繁殖個体同士は特に密接な関係を持つ
  • 非繁殖個体は活動量や移動性などの異なる複数の行動タイプに分かれる
  • 行動タイプごとに他個体との関係性も異なる

などを明らかにしました。

この成果は、ハダカデバネズミの社会の仕組みを理解するだけでなく、哺乳類における協力社会の進化を解き明かすうえで重要な基盤となります。

現在進行中のプロジェクト

・大規模行動解析手法の開発

・社会環境レベルでの健康維持機構

・物流運搬システム

研究テーマ

関連ニュース