ハダカデバネズミ(以下デバ)は哺乳類としては極めて珍しい、アリやハチのような真社会性の社会システムを持ち、女王と王を中心とした一家族単位の協力的な群れで生活しています。これまで、どの個体がどのような仕事を全うするか、どのように社会の安全や秩序を保つのかなど、デバ社会の維持機構に関し古典的な手法で調べられてきたものの、その大部分で詳細な解明には至っていません。本プロジェクトでは、最新の計算機技術を駆使した群れ全個体の大規模な行動解析によって、デバ社会がどのように維持されているのかに関し総合的な解明を目指します。
現在進行中のプロジェクト
・大規模行動解析手法の開発
・社会ネットワーク解析
・社会的課題に対する応答の解析
研究テーマ
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01.ハダカデバネズミに特徴的な遺伝子機能の解析
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02.ハダカデバネズミの炎症応答メカニズムの解析
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03.ハダカデバネズミの疾患耐性メカニズムの解析
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04.ハダカデバネズミの遺伝子改変法の開発
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05.ハダカデバネズミの社会性の研究