三浦恭子准教授が、平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において「若手科学者賞」を受賞しました。

文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的として行われているものです。「若手科学者賞」はその中でも萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた 40歳未満の若手研究者に贈られます。

受賞対象となった研究テーマは「デバネズミを利用したiPS細胞の腫瘍化リスク制御の研究」です。三浦准教授は、iPS細胞の腫瘍化リスクが元となる体細胞の違いにより大きく異なること、安全なiPS細胞株は脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を有することを解明しました。次に三浦氏は、顕著ながん化耐性を持つ齧歯類ハダカデバネズミに着目し、世界で初めてハダカデバネズミiPS細胞を樹立し、動物種特異的に腫瘍化耐性を持つこと、またその分子メカニズムを解明。さらに本発見を応用することで、他動物種であるマウスのiPS細胞において顕著に腫瘍化リスクを減弱させることに成功しました。本研究成果は、将来的にヒトiPS細胞の安全性向上につながると期待されています。